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リクルート2019年トレンド予測に登場した『デュアラー(二拠点生活)』とは?

多拠点生活の時代がキマシタワア。当たる占いよりも当たることで有名なリクルートのトレンド予測の2019年版の住まい領域の部門で『デュアラー(二拠点生活)』が選ばれました。

この予測はただの予測ではなく、予告に近いです。と言うのも、リクルートは宣伝広告費を年間に1000億円投下します。つまり、デュアラーを流行らせるために多額の広告宣伝費を使ってくれると言うわけです。

リッチなリタイアではなく、手頃に都会と田舎を楽しむ

リクルートが言う『デュアラー』の概要は以下の通りです。

従来は、豪華な別荘が持てる富裕層や、時間に余裕があるリタイア組が楽しむものだというイメージがあったデュアルライフ(二拠点生活)。近年は、空き家やシェアハウスを活用して、20~30代のビジネスパーソンやファミリーがデュアルライフを楽しみ始めている。今後、デュアルライフを楽しむ人=デュアラーが増えていくだろう。

出典:今年で開催10回目! 2019年のトレンド予測を発表

要するに、若い世代が手頃に二拠点生活を楽しむようになりつつあるってことですね。

そして、デュアラー熱が高まってきた背景は2つあります。

  1. 東京一極集中:部屋の広さやゆとりより、利便性を重視した結果、郊外生活への憧れが再燃
  2. 住宅所持の多様化:シェア文化の浸透や民泊の合法化、地方物件の価格低下、空き家の増加など「別荘を買う」というだけでなく、低コストで多様な選択肢が増えた

僕も利便性の良い東京の拠点がありつつ、家賃の安い福岡でメインの生活をしているので、この分析にはとても納得感があります。

やはり東京はなんだかんだ便利だし、仕事とか社交するにあたっては外せないんですよね。でも、ずっと暮らすには固定費が高いし、息苦しい。

「住宅所持の多様化」って具体的になに?

デュアラー増加の背景になっている「住宅所持の多様化」って具体的にどんなものがあるのでしょうか。

出典:https://recruit-holdings.co.jp/newsroom/pdf/20181217_11.pdf

泊まる

「月1.5万円〜ホステル泊まり放題」や「コリビング施設」とあります。これは僕が大注目している領域で、住宅のサブスクってやつです

ややこしい賃貸契約ではなく、月額料金や一泊の料金で安く生活拠点を確保できるサービスが注目を集めています。

東京に拠点を持つのは初期投資も固定費も高いイメージでしたが、これらのサービスがその常識を覆す可能性を秘めています。

サブスク型住居『Hostel Life』がやっぱり気になる5つの理由

借りる、(安く)買う

低コストで十分事足りる住宅が地方にはワンサカあります。

どうしてもタワマンや都心に庭付きの戸建に住みたい!って人以外には有力な選択肢になるはずです。

僕が住んでいる福岡県糸島市も家賃がめちゃ安ですし、不動産情報を見ていると200〜300万円代で買える一戸建てとかマンションがチョイチョイ見つかります。

譲り受ける

相続として家を譲り受けるのは今に始まったことではありません。しかし、20〜30代の親というとマイホーム世代なので、譲り受けるパターンも結構多いのかもしれませんね。

貸す

二拠点生活をしているとどちらかの家が空っぽになるので、そこで登場するのがシェアリングエコノミーというわけですね。

AirBnBで人に貸しておけば、たちまち複業の収入というわけです。

あなたはどのタイプのデュアラー?

出典:https://recruit-holdings.co.jp/newsroom/pdf/20181217_11.pdf

東京につぐ二拠点目を持つ理由にもいくつかパターンがあります。

僕の場合は「なんとなく東京に住むのがダルくなってきたから」なのですが、この中だと『自然癒されデュアラー』に該当しそうですね。

あとは、『プレ移住デュアラー』も良いですね。これは二段階移住の一段階目をデュアラーとして実現する方法ってことです。

二段階移住については高知県がうまくPRしてるので、こちらの記事にまとめてあります。

【元広報が解説】『こうち二段階移住』に学ぶ高知の移住促進PR戦略

そして忘れちゃいけないのが『のびのび子育てデュアラー』でしょう。

子供は親を選べなければ、住む場所も選べません。だからできるだけ多くの経験をさせてあげたいと思う親もいるでしょう。

そんな時に拠点が二つあると子供の可能性を広げてあげられるかもしれないですよね。都会の良さと田舎の良さを両方知りつつ育っていくことって良い経験になりそうです。

「小さく始める」ことができるようになった

多拠点生活も複業も同じことですが、「小さく始める」ことができるようになったために実践者が増えています。

とりあえず始めてみて「やっぱ違うわ!」と思っても損害は最小限に抑えて引き返すことができます。

この記事を読んでデュアラーに興味を持ったなら、まずは週末に田舎のゲストハウスに泊まりに行くところから多拠点生活をスタートしてみてください!

参照URL:今年で開催10回目! 2019年のトレンド予測を発表