旅先で宿泊場所を探す時、どうやって検索してますか?旅人気質なあなたなら「ゲストハウス」もしくは「ホステル」で検索するのではないでしょうか。
しかし、そもそもゲストハウスとホステルの違いとはなんなのでしょう。どうググるのが正解なのか。先に言っておくと、ゲストハウスとホステルという言葉にはっきりとした定義はありません。
良い宿に出会うためにどうググればいいのか、バックパッカーやゲストハウスのヘルパーを体験した僕の知見をもとに解説していきます。
この記事はこんな人にオススメ
- 旅先の宿はリーズナブルに
- 宿泊客同士のコミュニケーションが楽しみ
- 旅先で地元の情報を収集したい
もくじ
そもそも「旅館業」って?
冒頭にも書いた通り、ゲストハウスとホステルには明確な定義はありません。そもそも、宿泊施設を営業するためには「旅館業法」に基づいて営業許可を受けなければいけません。
そして、旅館業には4つのカテゴリが定義されています。
- ホテル営業:洋式の構造及び設備を主とする施設で人を宿泊させる営業
- 旅館営業:和式の構造及び設備を主とする施設で人を宿泊させる営業
- 簡易宿所営業:宿泊する場所を多数人で共用する構造及び設備を主とする施設で人を宿泊させる営業
- 下宿営業:施設を設け、1ヶ月以上の期間を単位として人を宿泊させる営業
この通り、ゲストハウスとホステルは旅館業の定義では分類できないわけです。
しかも、これは日本だけの定義なのでグローバルで考えると、さらに境界線はアヤフヤになります。
「宿泊先でどんな体験をしたいか」で選ぶ
地元の情報収集をしたいならゲストハウス
ゲストハウスはマジで色々な形態があるんですが、大別するとアットホーム型とホステル型の二つに分けられます。
アットホーム型はオーナーやその家族が切り盛りしているタイプです。対してホステル型はスタッフがシフト性で常駐しているタイプです。
どちらも、地元の情報をよく知っている場合がほとんどなので、あれこれ聞いてみるといいでしょう。
食事場所、移住情報、イベント情報などなど、毎日同じ質問をされているはずなので、手際よく教えてもらえるはずです。
ゲストハウスのデメリットとしては、当たり外れが大きいことです。オーナーやスタッフとの相性が合わなければ一気に居心地は悪くなります。
できるなら、旅人仲間などからオススメのゲストハウスを聞いておきましょう。もしくはゲストハウスのオーナー同士は割と繋がりがあるので、オーナーにオススメを聞くのもアリです。
旅先での出会いを求めるならホステル
ホステルはドミトリーにぎっしりベッドが並んでいるだけあって、面積あたりの宿泊人数が多いです。
そのため、ロビーや併設されているカフェ&バーなどに旅人がワイワイしています。恥ずかしがらずに飛び込んでいくと、あっという間に友達ができるのが利点です。
最近の日本のホステルはもはや人種のるつぼと化しているので、世界中の旅人の話を聞いているととても刺激的です。
ソーシャルな気分の時はホステルに泊まる、という判断基準にしてもいいかもですね。疲れていて社交してる場合じゃない時にはスーパー銭湯の深夜パックの方が心も身体も癒されます。
もちろんゲストハウスでも宿泊客同士の出会いもありますが、キャパの大きいホステルの方がやっぱり出会いはあります。あと、ホステルの客の方がノリがいい(個人の見解です笑)。
オンリーワンの体験をしたいならB&B
ゲストハウスとホステルの話をしたら、B&Bにも触れておいたほうがいいでしょう。B&Bとゲストハウスは似ているのですが、これもクッキリ分類できるものではありません。
あえて言うならゲストハウスよりも人ん家っぽいってことでしょうか。あとは同じ家にオーナーが住んでいる場合も結構あります。
Airbnbが普及したこともあって、ますますB&Bの定義は曖昧になりつつありますね。
B&Bの最大の魅力はやはり、ホームラン級の思い出づくりができる可能性が高いことです。これは良い意味も悪い意味も含みます。
風俗店の居抜きみたいな物件があったり、寝室がオーナー家族の通り道になってて寝れなかったり、面白エピソードを作るならB&Bがオススメです。
サウナ好きならスーパー銭湯の深夜パック
記事の主旨と外れますが、僕がスーパー銭湯好きなのでちょっと書いておきます。
スーパー銭湯は実は宿泊施設としてなかなか優秀です。格安のホステルと、スパ銭の深夜パックはだいたい似たような料金です。おそらくスパ銭サイドはホステルを競合としてベンチマークしているんじゃないでしょうか。
スパ銭の良いところは言わずもがななので言及しません。逆にデメリットを挙げておくと、基本は休憩室で雑魚寝であること、WiFi環境がホステルほど整備されていないこと、このあたりでしょう。
なので、雑魚寝が平気な人であればかなり条件は良いと言えます。
お仕事しやすい都内のスパ銭を知りたい方はこちらの記事をご参照ください。
今後は格安ホステルチェーンの台頭に期待
アジアでは格安のホステルを展開する企業が台頭しつつあります。
ソフトバンクが2.5億ドル出資しているOYO Roomsや、高品質なフランチャイズ展開で人気のZEN Roomsなど、イケてるベンチャーが格安ホステル業界に参入しつつあるのです。
こういったイケてるチェーンが日本だけでなく世界で受け入れられれば、旅先の宿選びも豊かになりますよね。