日本でも盛り上がりつつあるコリビングサービス。
以前に「そもそもコリビングとは?」という内容の記事を書いた際に、コリビングシーンを引っ張るふたつのサービス『HafH』と『ADDress』を紹介しました。
参照記事:新たなトレンド「コリビング(Co-living)」は生活と仕事のハイブリッド
記事の中で、これらのサービスの違いについて、僕は「いまのところ大差がない」と表現したのですが、記事を読んだHafHの共同代表である大瀬良さん(@ryosera_jp)からこんなリアクションをいただきました…!
いつも紹介してくださり感謝!
ターゲットに大差ない印象かー!!😂
今後大きく違ってくるし、他にもコリビング事業者が出てくる予定だし、日本だけ別のものにするようなガラパゴスにするつもりもないので、そのときま他まとめてもらうと嬉しいです😇 https://t.co/Mkx1tgmhRC— Ryo Osera 1/13-20 マレーシア🇲🇾|世界を、旅して働こう。HafH (@ryosera_jp) June 9, 2019
大瀬良さんいわく、「今後大きく違ってくる」とのこと。そりゃそうですよね…適当なレビューをしてしまい反省。
そこで、HafHとADDressがコリビングサービスとして今後どのような特徴を打ち出して行くのか、両社の代表にTwitter経由で聞いてみました。
もくじ
【HafH】グローバルな意味でのコリビングを実現
HafHの大瀬良さんから教えていただいた特徴は以下の通りでした。
記事でも触れられているところかと思いますが、日本のコリビングの使われ方は、多少誤解を生んでいるという認識です。草創期である今、グローバルスタンダードに合わせてサービスをつくっていきます。今後、このグローバルな部分を増やして行く点が、おそらく他社とも違ってくるところかと思います🙆♂️ https://t.co/CdJyR6gh7D
— Ryo Osera 1/13-20 マレーシア🇲🇾|世界を、旅して働こう。HafH (@ryosera_jp) June 11, 2019
記事でも触れられているところかと思いますが、日本のコリビングの使われ方は、多少誤解を生んでいるという認識です。草創期である今、グローバルスタンダードに合わせてサービスをつくっていきます。今後、このグローバルな部分を増やして行く点が、おそらく他社とも違ってくるところかと思います
日本のコリビングの使われ方に誤解がある、と前置きしたうえでHafHを「グローバルスタンダードに合わせて」いくとのことです。
「誤解」と「グローバルスタンダード」についてちょっと補足します。
日本のコリビングは「宿泊施設」と認識されがち
現時点で日本のコリビングサービスを利用している人たちは、自分の家を持っている人が多いようです。
家を持っている人にとっては、HafHを契約するメリットは「旅行先で宿泊し放題」になるわけです。
それはそれでもちろんメリットなのですが、大瀬良さん言うグローバルスタンダードのコリビングと照らし合わせると、確かに日本のコリビングは多少ニュアンスが違うようです。
コリビングに「住む」のがグローバルスタンダード
グローバルのコリビングに目を向けてみると、コリビング施設そのものを「家」として利用しているユーザーが多いようです。
コリビングで寝て起きて食事して、施設内のワークスペースで仕事して、入居者同士でコミュニケーションをする。
つまり、HafHがグローバルスタンダードに合わせるというのはひととおりの生活を施設内で完結させるライフスタイルを実現したいという意味でしょう。
【ADDress】管理人『家守』をハブにしたコミュニティ
ADDress代表の佐別当さん(@ADDress_Sabetto)に「差別化ポイントを教えてください」とリプしたところ、以下のようなレスをいただけました。
別荘的に利用する人もいますが、予約なしでいつでも利用できる占有のドミトリーベッドを1人一つ賃貸契約で利用できるので、自宅を解約して住んでる人もいます。海外展開や観光の短期利用は現在予定してません。それよりも家守という地域に住んでる方に管理してもらい、交流を楽しめるのが特徴です。
— Takashi Sabetto (@ADDress_Sabetto) June 16, 2019
別荘的に利用する人もいますが、予約なしでいつでも利用できる占有のドミトリーベッドを1人一つ賃貸契約で利用できるので、自宅を解約して住んでる人もいます。海外展開や観光の短期利用は現在予定してません。それよりも家守という地域に住んでる方に管理してもらい、交流を楽しめるのが特徴です。
家守という管理人さんを介して交流することがADDressの特徴だと佐別当さんは言います。
ADDressだけに住むか、自宅と平行してADDressを利用するか、というように“どう使うか”を差別化ポイントにする方針ではないようです。
言われてみれば、そもそもADDressは地域の人口減少や空き家問題を解決することを目指しているプロダクトです。
ADDressを通じて地域に関わってくれる人口を増やしたいわけですから、地域に住んでいる家守を管理人に置いてコミュニティのハブにするのは納得です。
さらに言えば、代表の佐別当さんはシェアリングエコノミーの第一人者です。ADDressの物件も「空き家」をリノベして利用しています。
空き家という遊休資産に「ADDressブランド」の付加価値をつけて、ユーザーみんなで共有する”シェアリングエコノミーサービス”でもあります。
まとめると、ADDressは基本はシェアエコサービスであって、「コリビングサービスとしても使える」ってのが僕の理解です。
今後も個性あるコリビングが登場するはず
Twitterで親切にレスしていただいたHafHの大瀬良さん、ADDressの佐別当さん、ありがとうございます。
こうやって考えるとHafHとADDress、まったく別物ですね。勉強になりました。
ライフスタイルとワークスタイルは十人十色ですから、特徴の際立ったコリビングサービスがこれからも出てくるはずです。
新しいコリビングサービスの代表もTwitterで親切にレスしてくれる人だといいな…と思いつつ筆を置きます。
HafH公式サイト:https://hafh.com/
ADDress公式サイト:https://address.love/