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群発頭痛マンの仕事論 「外せない仕事」は避けてリモートワークをメインに

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僕は『群発頭痛』という痛さがヤバい持病を持っているんですが、この頭痛が発症したここ10年くらいで仕事に対するスタンスがけっこう変わりました。

しかしながらおそらく、僕の親しい友だちや親戚でも僕が群発頭痛持ちだって知らない人が多いです。そのくらいたまーにしか発作は出ません。

でもとにかくこの頭痛、発作が出ている間は痛すぎてのたうち回ることしかできないのが辛いところ。

ちょうど今、群発頭痛の症状が出ている期間です。いい機会なので、この病気と上手に向き合うための仕事選びについて話そうかと。

おっと、その前に言っておかなければいけませんが、この病気は別に命に別状はないし厳しい闘病があるわけでもありません。ご心配なく。

群発頭痛に限らず、持病と付き合いながら仕事をしている人に読んでもらえたら嬉しいです。

群発頭痛ってどんな病気?

群発頭痛ってどんな病気?

ググるとエグい体験記ばかり出てきてドン引きすると思いますが、とにかく痛さがヤバい頭痛です。

僕の症状

他の頭痛とは異なる特徴がいくつかあります。個人差がありますが、僕の症状は以下の通り。

  • 数年に一回だけ発症(僕の場合1~4年に一度のスパン)
  • 発症すると症状は約2ヶ月続く
  • 1~3日おきに発作が出る(頭が痛くなる)
  • 1度の発作は1~3時間続く
  • 発作中は痛くてじっとしていられない
  • 片側のこめかみの奥、目の奥が痛くなる
  • お酒を飲むと100%発作が起こる
  • 予防薬・頓服薬が処方されるが完全に抑えることはできない
  • 普通の頭痛薬は効かない
  • 偏頭痛とは違うらしい
  • 原因不明らしい

とまあ、クセの強い頭痛なのです。

人生の99.99%くらいには影響がない病気なんですが、それでも一撃のインパクトは大きいです。

僕の飲んでる薬

珍しい病気なので、試行錯誤しながら体に合う処方薬を探しました。

今の所、僕が飲んでいるのは「呉茱萸湯(予防の漢方)」「バルプロ酸ナトリウム」「マクサルトRPD(頓服薬)」の3種類です。

予防薬の「バルプロ酸ナトリウム」」

予防薬の「バルプロ酸ナトリウム」」

予防の漢方薬「呉茱萸湯」

予防の漢方薬「呉茱萸湯」

頓服薬の「マクサルトRPD」

頓服薬の「マクサルトRPD」

予防薬を飲みつつ、発作が出たときには頓服薬を飲んでます。

完全には抑えられませんが、痛みのピークはかなり軽減できます。とはいえかなり痛いんですけどね。

発作時のオリジナル瞑想

キューブに痛みを閉じ込めるイメージ

キューブに痛みを閉じ込めるイメージ

アタマが痛くなったらとにかく横になるんですが、僕は自分で編み出した瞑想で痛みを和らげています。

浅く呼吸しながら集中して、痛みをキューブに閉じ込めるイメージをします。それでも痛みはキューブから漏れ出てくるので、さらにキューブを作って痛みを閉じ込める。その繰り返しです。

キューブの素材は段々と頑丈なものにしていきます。最初は紙でスタートして、最後は鋼で南京錠付きのキューブを何重にもかさねます。

まあ、そんな瞑想をしても痛みのピークが来るとそんなことやってらんないくらい痛くなっちゃうので、あくまでこの方法は気休め程度です。

群発頭痛との付き合い方

群発頭痛との付き合い方

僕は現在フリーランスですが、会社員時代も群発頭痛と付き合っていました。

群発頭痛が発症してからの仕事は(たまたまラッキーでしたが)わりと時間が自由なものが多くて助かりました。

この病気と向き合ううえで、僕が気をつけていることをいくつか紹介します。

全体的に言えるのは「外せない仕事」的なのを極力避けています。外せない仕事の最中に発作が出ると考えると恐ろしい。

接客など現場の仕事は避ける

発作が出ると、ちょっとムリすれば乗り切れるとかいうレベルの痛みではありません。

なので現場に立ち続けなければならない仕事は極力選ばないようにしています。

もし仕事中に発作が出ちゃうと、職場に迷惑がかかっちゃいますしね。

フレックスや休憩自由の仕事を選ぶ

僕がサラリーマン時代に救われたのは、時間が自由な仕事が多かったからです。

新卒で入った会社では営業マンをしていましたが、ほぼ外回りだったので発作が出たら迷わず休憩していました。

それ以降はIT企業で企画職が多く、裁量労働制だったり休憩自由だったりしたので、発作の間は「スイマセン頭痛いんで休憩室いってきます」って言って安静にしてました。

オサレIT企業だと快適な休憩ルームがあったのも救いでした。

リモートワークが一番安心

そして現在はリモートワークがメインのフリーランスをしています。これが一番安心。

リモートワークでも、常にチャットやテレビ通話をするタイプの働き方だときついですが、今は激しくリアルタイムコミュニケーションする仕事はありません。

しかも僕の場合は週に10時間くらいしか稼働してないので、めちゃくちゃゆとりを持って働いています。仕事もらえてないだけって捉え方もできるけどw

飲み会はノンアル

都会でサラリーマンやってたときは、飲み会が困りました。僕は会社員時代、飲み会でストレスを発散するタイプだったので、頭痛のせいで飲めないのはかなり苦痛でした。

そこで試したのが、発作が起きたときに飲む頓服薬を飲み会の前に飲んでおく方法です(マネしないでください)。

飲酒したときの頭痛は一際痛いので、大抵の場合は頓服薬が効かずに発作が起こって居酒屋から這うように退場して帰宅する事が多々ありました。

いまは福岡の田舎でのんびり暮らしているため、そもそも飲み会も少ないし、そもそもストレスも少ないです。

飲み会があっても、ノンアルで凌ぐ僕を見て「ノリ悪い~」なんて言う人は周囲にいないのでラッキーでした。

群発頭痛持ちのキャリア形成

「キャリア」なんて事はほとんど考えなかった僕ですが、群発頭痛を発症した10年くらい前から、ボンヤリとしたビジョンは思い描くようになりました。

それは時間と場所の融通がきく仕事を裁量を持ってできるようになりたい、というものです。

こう考えるようになった要因はいろいろありますが、その一因が群発頭痛なのは確かです。

僕は幸いなことに、思い描いたキャリアをほぼ叶えられたので、群発頭痛の期間に入っている今も、仕事に穴をあけずに済んでいます。(欲を言えばもう少し稼ぎたいけど笑)

サービス業は好きではあるんですが、例えば僕がレストランで料理人をしていたとして、ビッシリ注文がならんだ厨房で発作が起こったと想像すると本当に恐ろしいです。

基本は超健康です

と、ここまで持病の話ばかりしてきましたが、数年に一度アタマが痛くなるだけで、僕はいたって健康です。仮にアタマが痛くなっても仕事はできます。

こうやって珍しい病気について発信することに意味があるかなーと思って記事にしてみました。

群発頭痛を知らなかった人に届いてほしいし、群発頭痛持ちの人には共感してもらえたら嬉しいです。

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この記事を書いた人

MULTINESS編集長。『漂流男子』『働きたくない代表』とか言われている。ライブドア、LINE、サイバーエージェントを経て福岡県糸島市をメインの拠点に東京、名古屋を行ったり来たり。バンコクに拠点作りたい。