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複業時代は資格より実践スキル!情報発信&学習とどう向き合うべきか

投稿日:2019年2月11日 更新日:

複業時代は資格より実践スキル!情報発信&学習とどう向き合うべきか

「働き方改革」とか「副業解禁」というフレーズを耳にタコができるほど聞かされる昨今。複業(副業)のブームが到来するのは間違いなさそうですが、急に働き方を変えろと言われても、企業も個人もそう簡単に変われません。

魔法の言葉のように一人歩きしている「働き方改革」ブームを攻略するヒントはどこにあるのでしょうか。僕は複業実践者の本や記事をよく読みますが、そこから見えるキーワードは「発信」と「学習」にあるようです

複業ブームに踊らされずに、現実を見ながら着実に一歩踏み出す方法について考えてみます。

副業に興味はあるけど、実践できていない

副業を取り巻くファクト

まずは副業を取り巻くファクトについて見てみましょう。

正社員5000人を対象にしたエン転職のリサーチによれば、副業に興味があると答えたのは実に88%に登ります。副業の目的は「収入のため」と答えたのが83%です。

しかし、副業経験者は32%にとどまっていて、経験した副業の職種は接客業のアルバイトが6割という現状になっています。

88%に対して32%ですから、副業をしたくても実践できていないという状況がわかります。

さらに、副業の6割がアルバイトによる接客業ということは、【収入を増やす=時間労働】という思考が多くの人に根付いているとも考えられます

本業+副業で時間労働は避けたい

副業実践者の6割は接客系アルバイト

画像のお姉さんに罪はありません

副業実践者の6割が接客業、つまり飲食店やコンビニといったアルバイトで収入を得ている実態がありますが、このスタイルは副収入としての伸びしろが少なく、自分の時間が奪われるリスクもあります。

]染谷昌利さんの著書『複業のトリセツ』では、時間をお金に変える副業スタイルについて警鐘を鳴らしています

もちろんこのような副業スタイルを否定するつもりはありません。しかし、テクノロジーが進化した今となっては、従来の時間型副業一辺倒の考えは変えていかなければなりません。時間は有限です。お金のために自分の時間を削っていく働き方では、心身ともに疲労してしまいます。時間で稼ぐ副業ではなく、自分の経験や知識を資産として積み上げていく、あるいは投資活動などでお金に働いてもらう「複業」スタイルを身につけることで、金銭面も身体面も豊かにできるのです

引用:複業のトリセツ

副収入を得ようとした時に、真っ先にアルバイトを思い浮かべるのは無理もありませんが、自分の時間がなくなって疲弊してしまうリスクは考えておきたいところ。

とはいえ、「自分の経験や知識を資産にする」と言われてもピンとこないのものですよね。『複業のトリセツ』では、インターネットによる情報発信から始めてみることをオススメしています。

情報発信スキルを手に入れる

情報発信スキル

ところで、なぜインターネットでの情報発信スキルが複業時代に求められるのでしょうか。

どんな事業にも、情報を顧客に伝える必要があります。大企業であっても、個人で商売をするにしても、一切情報発信をせずに顧客に届けられるものはそうそうありません。そういう意味では、まずは情報発信スキルを手に入れることが手っ取り早いのです

情報発信スキルは誰でもすぐに始められます。SNSでもいいですし、ブログでもいいです。日常的に情報発信スキルを磨いておけば、情報発信に課題を抱えている企業を手伝うこともできるかもしれません。もちろん、個人でプロダクトを作った場合でもお客さんに商品を知ってもらうための情報発信が必要になります。

もし、あなたが勤めている会社がまだ副業解禁されていなかったとしても、SNSやブログでの情報発信が禁止されているわけではありません。コツコツと情報発信スキルを磨きつつ、副業解禁されたら広告などで堂々とマネタイズすればOK。

学習・自己投資することは「経費」だと考える

学習・自己投資は経費

複業で複数の収入を得るようになると、お金を使う時に経費か経費ではないか、と考えるようになります。

例えば情報発信でお金を稼いでいる場合、情報発信スキルをアップさせるための学習や自己投資は経費として申告できます。ライティング講座に通ったり、Webサイト制作のためのプログラミング講座を受けることも経費となります。

身銭を切って講座に通うと考えるよりも、必要な経費だと思って学習する方がポジティブな気持ちで学習に望めます。

大人になっても学びをやめないことって結構難しいです。でも、今はオンライン講座などのクオリティが上がっているのでリアルで講座に通うよりも低コストです。

オンライン講座の『Udemy』は10万ものオンラインコースがあるので、もはや学べない分野を見つける方が大変というレベル。さらに講座のコスパも良いです。例えば未経験者向けのWebデザイン講座はリアルで通学すると80万円相当の授業内容にも関わらず、授業料は24,000円と激安。

このように、学びのハードルがどんどん低くなっているので、授業料が高いから学べないという言い訳が通用しなくなっています。これからの複業時代、学習する人としない人で収入の格差が大きくなっていくでしょうから、今のうちから必要経費だと思って準備を始めておくのが吉です。

Web知識はツブシがきく

個人的な体験談ですが、僕もWebデザインの基礎知識を講座で学びました。HTML/CSSとフォトショにイラレ、超基本的な使い方を覚える程度の講座でしたが、今の仕事にめちゃめちゃ生きています。

一番大きかったのは、ブログのデザインを自分の好きなようにカスタマイズできることです。いろんなブログデザインのフォーマットはあるのですが、100%自分の好みのものは存在しません。それを自分の好きなようにカスタマイズするだけで、ブログをコツコツ続けるモチベーションに繋がっています。

このMULTINESSも、ぱっと見ではなんてことないデザインのサイトではありますが、僕がせっせとカスタマイズしています。愛着がすごいです。

あとは、ブログをやっていることで、僕の情報発信スキルを見込んでメディアから仕事をもらえることが結構あります。しかも、Web知識があるので、ライティングだけじゃなくサイトの運用などの仕事もついでにもらえます。それほど専門的なスキルではなくても需要はたっぷりあるんだなと実感します。

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この記事を書いた人

MULTINESS編集長。『漂流男子』『働きたくない代表』とか言われている。ライブドア、LINE、サイバーエージェントを経て福岡県糸島市をメインの拠点に東京、名古屋を行ったり来たり。バンコクに拠点作りたい。