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マリオ1-1という『コンフォートゾーン』からマイルドに脱出する方法

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コンフォートゾーンとは心理学的に言うと、ゾーンの中にいれば「安心」が得られる心理エリアのことです。動物が本能的に危険を避けながら生きるのと似ていて、コンフォートゾーンから出ると「不快さ」を感じます。

自己啓発本などでは、あえてコンフォートゾーンから出ることを「成長のチャンス」と捉える傾向があるのですが、複業や多拠点生活といったスタイルにも通ずる部分があってなかなか興味深いのです。

僕自身、LINEやサイバーエージェントといった優良企業と呼ばれる会社を辞めて、福岡の田舎で零細フリーランスをしていますが、会社員時代よりも充実しています。それもこれもコンフォートゾーンという言葉を使うと上手く説明できるのです。

自己啓発的な意味のコンフォートゾーン

自己啓発のTipsで紹介されるコンフォートゾーンとはどういうものでしょうか。

コンフォートゾーン(楽な領域)とは、「今の自分にとって」心地よい状態の範囲のことを指します。 今の自分にとって心地よいということなので、もしあなたが年収450万円だとすると、年収1000万円の領域は自分にとって心地よい状態でない(そわそわする、何か自分でないような気がする)状態かもしれません。

ということは、コンフォートゾーンから抜け出していかないと、今の自分から成長できません

自分にとって快適な状態からあえて脱することで、人は能力を最大限に発揮しようとし、それによって成長していきます。

引用:RURES of SUCCESS 成功の法則

引用元の意識が高すぎてちょっとピンとこないかもしれませんが、つまりは快適だと感じるゾーンからあえて踏み出すことで成長しようぜ、という話です

コンフォートゾーンとラーニングゾーン

コンフォートゾーンの外に踏み出した状態を「ラーニングゾーン」と呼びます

自己啓発的に聞こえの良い言葉にされている感は否めないですが、確かにヌクヌクした環境から外に出ると学びが多いのも事実です。

コンフォートゾーンはマリオのステージ1-1

自己啓発的な意味のコンフォートゾーン

僕にとってはマリオブラザーズのステージ1-1をプレイしている状態がコンフォートゾーンだと言えます。どこにクリボーとノコノコが出現するか知っていて、どこに隠し1UPがあるか知っています。確実、そして快適にクリアできますが、1-1を繰り返しプレイしていてもマリオの腕は上達しません。

では、マリオのステージ8-4を初見でプレイしていたらどうでしょうか。どこから敵が出てくるかわからないし、ジャンプしたら火の玉が飛んでくるかもしれません。「不確かさ」にビビりながらプレイしますが、1-1だけをプレイしていたときよりは確実に操作は上達しています。まさにラーニングゾーンと言えます

そして8-4を100回クリアしたらどうなるでしょうか。そう、それはもはやコンフォートゾーンとなるわけです。

「不確かさ」が成長をもたらす

回りくどい例えでしたが、人間は「不確かさ」に不快感を覚えます。ですが、不確かさは人を成長させます。そして、最終的にはコンフォートゾーンの領域を広げることになります

コンフォートゾーンは広ければ広いほどいいか?と聞かれると、よくわかりません。ですが、コンフォートゾーンが極端に狭いことは良いことではありません。

引きこもりの人にとっては、自分の部屋だけがコンフォートゾーンです。部屋の外に出ることで不確かさを感じてストレスになってしまいます。これは改善しなければいけないでしょう。

自分が成長したいベクトルを自認しながらコンフォートゾーンを広げていくのが良いと思います

僕にとってはそれが、会社員を辞めることだったり、アドレスホッパー体験だったり、福岡への移住だったりします。色んな荷物をごっそり削ぎ落としても幸せに生きていけることを学ぶ機会になりました。

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マイルドなコンフォートゾーン脱出方法

マイルドなコンフォートゾーン脱出方法

とはいえ、コンフォートゾーンから出ることは程度を間違えると荒療治になりかねません。

僕の経験則から、マイルドに始められるオススメのコンフォートゾーン脱出方法を紹介します。

デュアラーを体験してみる

若者が都心と田舎で二拠点をすることを『デュアラー』と呼びます。

リタイアした夫婦が軽井沢にリッチな別荘を持ったりするのとは違って、デュアラーは都心と田舎を行き来して双方のメリットを上手に受けるライフスタイルです

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僕の場合、渋谷と名古屋に実家や親戚の家があるので、デュアラー的に場所を変えながら生活しています。各地方でゆるくつながっている友人にも会えるし、仕事場を変えるだけで新しいインスピレーションも生まれるので、メリットが多いです。

マイルドにデュアラーを始めるなら、週末だけお気に入りの地域にあるゲストハウスなどに泊まる習慣をつけるのもアリです。別に田舎に家がなくてもデュアラーはできます。

田舎に行ったときは、できるだけ「いつもの」生活をしてみてください。古本屋めぐりだったり、ドライブだったり、いつもの生活を違う場所ですることでコンフォートゾーンが広がっていくのを実感できるはずです。

小さく複業してみる

働き方改革とあちこちで聞くようになりましたが、副業解禁と言われてもいきなりアクションを起こすのは難しいですよね。

難しく考えずに、まずは100円や1000円を稼ぐ方法を考えてみてください。僕はランサーズに依頼してLINEスタンプを作って売り出したのが複業の始まりでした

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むしろ、お金を稼ぐ必要はない場合もあります。副業が禁止の会社もありますしね。そんな場合はとりあえず得意分野でブログをコツコツ書いてみるのもいいでしょう。どんなブログでも長く続けているとそこそこ読んでもらえるものです。

副業が解禁されたら、広告を貼り付けたりしてマネタイズに踏み出してみればいいです。

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しかも最近は複業のハウツー本に良書がそろっています。現役で複業をバリバリやっている人が書いている本なので、かなり鮮度の高い情報が詰まっています。

「小さく始める」に慣れるのが大切

今回の記事ではコンフォートゾーンから出る方法として、多拠点生活や複業を例に出しましたが、結局はなんでもいいと思っています。

大切なのはちょっとしたチャレンジングなことを始めるクセをつけることです。だから、ゲートボールやってみたとか、ダンススクール体験してみたとか、そんなのでも十分に刺激になるはずです。

僕はヌクヌクし続けて何も新しいことを始めない人になるのが怖いので、これからもマイルドなチャレンジを続けます。

この記事を書いた人

MULTINESS編集長。『漂流男子』『働きたくない代表』とか言われている。ライブドア、LINE、サイバーエージェントを経て福岡県糸島市をメインの拠点に東京、名古屋を行ったり来たり。バンコクに拠点作りたい。


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