【地方移住者が教える】失敗しない家選びの二大鉄則

僕は福岡の糸島市に移住してメインの拠点にしています。東京の高い家賃から解放されて、なおかつ仕事はリモートのみのフリーランスなので生活のストレスは劇的に下がりました。

言わずもがな、この生活を手に入れるためにもっとも重要だったのは家選びです。しかし、僕が移住先を探しながら旅をしている間は五里霧中で何をするのが正解か全くわかっていませんでした。

あの頃の自分に教えてあげたい移住のTipsをまとめました。この二大鉄則を意識すれば、移住先の家選びで大失敗はしないはずです。

地元民イチオシの不動産屋を探す

言うは易しですが、失敗しないためにはマストの条件です。

デカめの駅の目の前にある全国チェーンの不動産屋に飛び込むのはオススメできません。地元に根ざした不動産屋をチョイスしましょう。

なにせ全国チェーンの不動産屋はカバーしているエリアが広いし、扱ってる物件数が多いので、ひとつひとつの物件に対する知識は超ローカルの不動産屋に及びません。

しかし、そんな超ローカルの不動産屋なんてどうやって探せばいいのか。僕が実践した方法はコレです。

ゲストハウスでオススメの不動産屋をヒアリング

物件探しで福岡を訪れた時に利用したゲストハウスの夫婦がいい人そうだったので、「オススメの不動産屋さんあります？」と尋ねていくつか不動産屋を教えてもらいました。

やはり地元民の口コミは信憑性バツグンで、オススメの不動産屋が紹介してくれた物件は質が違いました。

超ローカル不動産屋のここがスゴイ

僕が家を探していたエリアは数百メートルごとに物件の性質が違うようで、

「このエリアはファミリー向けだから不向き」

「このエリアは学生向けの新築アパートが多いから割高」

「だからこのエリアはお客さんの希望に沿っている」

と、全国チェーンでは把握しきれない、エリアごとのクセを超ローカルは熟知していました。

超ローカルの不動産屋では、まずしっかりと要望を伝えて、細かい地域ごとのクセを知っておきましょう。

ヒアリングしたうえで希望の物件がなければ、また別の不動産屋を根気よく見つけてください。

居酒屋やコワーキングスペースでもヒアリング可能

僕はゲストハウスでたまたま良い情報をゲットできましたが、居酒屋でお隣さんに聞いてみたり、コワーキングスペースのスタッフに聞いてみるのもアリです。

要するに、情報のハブになっている場所に行ってみるのがオススメです。

もちろん、公民館とか役所とかで聞くのも有効ですよ。移住に力を入れている地域ならば、手際よく案内してくれるはずです。

2段階移住を超推奨

2段階移住とはガチの田舎に引っ越す前に、まずは比較的暮らしやすい町に移住することです。

これ、マジで大事です。ガチの田舎の暮らしっぷりはネットでいくらググっても実情はわかりません。

ネットや雑誌で良い側面ばかり切り取られた田舎の情報だけを真に受けて、早まって移住してしまうと予想外の困難に直面する可能性があります。

せっかく移住したのに村八分まがいの嫌がらせを受けたりしたら詰みですからね。

では、具体的に2段階移住はどうやって遂行すればいいのでしょうか。

まずは市街地から近い地域を選ぶ

2段階移住の1段階目に最適な地域は市街地から近い地域、もしくは市街地の真ん中でもいいです。

僕の場合、糸島市のガチ田舎に興味があったのですが、まずは福岡最大の市街地である天神にアクセスしやすい地域をチョイスしました。

その理由はいくつかあります。

• フリーランスで仕事がなくなったら天神で働ける
• 糸島で暮らしやすい地域の情報を得られる
• スーパー、コンビニが近くで暮らしやすい
• とりあえず福岡の生活に慣れたい
• すでに十分家賃が安い

これらの理由は他の地域でも同じことが言えるはずです。

いつかは引っ越したいガチ田舎の情報を集められる環境で、まずは移住先の生活にフィットしていくのが1段階目の目的です。

経済力があればミスってもサクサク引っ越せばいいですが、僕は大して貯金もせずに移住に踏み切ったので、ミスりたくありませんでした。

狙ってるガチ田舎の情報収集をする

移住の1段階目が落ち着いてきたら、いよいよ2段階目の準備を始めます。

もともと狙っていたガチ田舎が、自分の思い描いていた田舎とギャップがないかを体感してみてください。

その地域をぶらぶら歩いてみるだけでも発見は多いです。

僕は糸島の海沿いの地域で空き家を内見した後にあちこち散歩したのですが、すれ違う地元の人々が僕を見るたびに眉をひそめている感じがしました。

後から聞いてみるとその辺りは漁師町で、昔ながらの風習が色濃く残っているらしく、移住者はあまり歓迎されていないようでした。あぶないあぶない。

反対に、限界集落でも開かれた雰囲気の地域もあります。

イケダハヤトさんが移住したことで有名な高知県の嶺北地区のとある集落に何日か滞在したことがありますが、あそこは移住者に寛容でした。

「まあこんな山奥だけど、もし移住してくれたら仲良くやろうや」といったカラッとした住人ばかりで、気楽そうなのが好印象でした。

ローカル不動産屋or空き家バンクから情報を得る

さて、引っ越したい地域が決まったら物件探しです。でも、都会のようにワンサカ物件があるわけではないので、気長に探しましょう。

いくつかの不動産屋に希望の条件を伝えておいて、「良い物件が出てきたら連絡してね」のスタンスで、あとはひたすら待つのみ。

空き家バンクがある地域なら、空き家バンクの担当者とも顔を合わせて条件を伝えておけばOK。

超ワンチャン案件として、差し押さえ物件の情報も収集しておきましょう。差し押さえ物件はだいたい割安なので、条件がドンズバでハマればそれはもう運命の物件かもしれません。

差し押さえ物件の情報は、地域のフリーペーパーや役所でもらえるチラシに書いてありますよ。

1段階目で満足する可能性も

以上が僕が実践した（している）移住のノウハウです。

僕の現在の生活はというと、まだ2段階移住はしておらず1段階目です。というか、1段階目がめちゃくちゃ快適なので当面は引っ越しを検討していない状況。

東京で社畜してた時から比べると家賃は6万円下がりました。会社員しながら月給6万円上げるのはまあまあムズいですし、そもそも東京に住んでると飲み会でお金がなくなっちゃいます。

人生に何を求めるかは人それぞれですが、行動しないと見えてこないものってありますよね。